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体の連鎖の動き 2004年4月4日更新 ホームゴルフ談義ベン・ホーガン ≫体の連鎖の動き

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体の連鎖の動き

    このページは、ベースボール・マガジン社のレッドベター著 「モダン・ゴルフ徹底検証」を参照しています。

    もくじ

    1. バックスイングの開始
    2. バックスイングでの手と腕の動作
    3. バックスイングでの肩の回転
    4. ダウンスイングでの腰の回転
    5. コッキングによる腕とゴルフクラブの連鎖

    体の連鎖の動きの順番

    ベン・ホーガンによるとバックスイングの順番は「ヘッド→手→腕→肩→腰」という順番になるが、ダウンスイングは、この逆になる。

    つまり、ダウンスイングの順番は「腰→肩→腕→手→ヘッド」という順番になる。 このことは、よく頭の中に叩き込んでおく必要がある。

    腰・肩・腕・手・ヘッドは、一体で動くのではなく、全て時間差を持った連鎖の動きなのだ。 このことは、生体力学的にも測定の結果、明確になっていることらしい。

    となると、バックスイングで、ヘッド・手・腕・肩・腰を一体となって開始するのは、 間違っていることになる。

バックスイングの開始

    バックスイングの開始はヘッドから

    バックスイングの開始は、ヘッドからと言うがどうやってヘッドを動かし始めるのだろうか。 ヘッドは自分の体の一部ではないから、手で操作するしかない。

    しかし、手はまだ回転を始めてはいけないのだから、 アドレスの位置のまま手でヘッドを動かすことになる。

    アドレスの時に、グリップエンドが少し残っているように握る必要があるが、 そのグリップエンドを動かすようにして、ヘッドを動かすのである。

    アーリーコック

    グリップエンドを動かすということは、既にワッグルで練習している。 その通りにバックスイングを開始すればいい訳だ。

    これは、アーリーコックというものだが、左手の親指方向のコックではなく、 右手の掌の甲方向へのコックである。 左手の親指方向のコックは、ヘッドの上下運動を行なうコックだが、 右手の掌の甲方向へのコックは、ヘッドの水平(前後)運動を行なうコックである。

    右手の掌の甲方向のコックがないと、インパクト時に右横からボールを 強打することができない。 又、バックスイングの最初に右手の掌の甲方向のコックをしておかないと、 インパクト時にフェースが開いて当たる傾向になる。 つまり、スライスの原因になる。

バックスイングでの手と腕の動作

    アーリーコックでクラブシャフトが水平になる

    アーリーコックの開始と同時に、手をボールの後ろに引き始めると、 ついにクラブシャフトが水平になる高さまで来る。 この時、グリップエンドはターゲット方向を指しており、 グリップは腰の高さに来る。

    後ろから見たクラブシャフトとグリップの位置は、同じ点になり、 足のつま先の上くらいになる。 足のつま先より後ろにグリップを引いてはいけない。

    後ろから見て、アドレス時のクラブシャフトの延長上の面(スイングプレーン) より下にグリップやシャフトが来てはいけないのである。

    腕も手につられて動く

    当然、手の動きに連れて腕も動く訳だが、 クラブシャフトが水平になる位置(ビジネスゾーン)までは、 まだ右腕は折り畳まない。 左腕もまっすぐ伸ばし、回転もしない。

    左腕を時計の針と同じように右回転させると、 バックスイングのプレーンがフラットになる。 左腕の回転を抑えるとアップライトなバックスイングになる。

    つまり、クラブシャフトが水平になる位置で、 左手の肘が地面を向いておれば、 左腕の回転を抑えたアップライトなバックスイングということになる。

    肩も腕につられて動く

    腕の脇を締めたバックスイングでは、腕の上部は体の上部と一体になっている。 そこで、腕の動きに連れて肩も自然に動く訳だが、 体の前傾姿勢を保ったまま肩を廻さなければならない。

    バックスイングで肩を廻そうとすると、ついつい上体を起こしがちになる。 上体を起こせば、スイングプレーンは変わりあらゆるミスの原因になる。

バックスイングでの肩の回転

    アーリーコックでクラブシャフトを立てる

    バックスイングで、クラブシャフトが水平になる位置まで来ると、 左手の親指方向のコックを開始しなければならない。

    体の前傾姿勢を保ったまま、左手の親指方向のコックを開始すると、 左腕が地面に対して平行になった時点で、 グリップエンドは「黄金の三角地帯」の内側を指す。

    「黄金の三角地帯」とは、スイングを後ろ方向から見て、 ボールの位置とグリップの位置の2点と ボールと足の中央を結んだ線上の中間点を結んだ1点で作られる三角形である。

    左手の親指方向のコックが肩の回転

    クラブシャフトが水平になる位置まで来た時点で、 左手の親指方向のコックを開始すると、 シャフトは立ってくる。

    立って来たシャフトの方向、つまり左手の親指方向にコックする方向に 肩を回転させればトップ位置に近づく。

    手首は使ってはいけないのか?

    日本のゴルフの教科書では、「手首は使ってはいけない」という記述が多い。 しかし、今まで見て来たように手首(コック)を使わないとバックスイングすら、 キチンとできないのだ。

    「手首は使ってはいけない」と言葉に騙され、何十年もゴルフの進歩が遅れた感じがする。 ベンホーガンもレッドベターもニックファルドも「手首は使ってはいけない」とは 言っていないどころか、早期のコックを奨励しているのだ。

    「手首は使ってはいけない」というのは、インパクト時点だけのことではないのか。 しかし、それは「フック」が出ては困るプロの話であって、 まずは「フック」を出す必要があるアマチュアには、 いつまでも「スライス」で我慢しろと言っているようなものだ。

    コックは、バックスイングの初期に行なう

    コックを意識しないノーコックなダウンスイングだと、 最期のトップスイングで無意識にコックが行なわれ、 ダウンスイングの初期にコックが解かれる。

    これは、ヘッドがスイングプレーンの軌道から外れることを意味する。 コックをバックスイングの初期に行なうと、 インパクトまでコックが解かれないので、 スイングプレーンの軌道から外れない上に強打できる。

ダウンスイングでの腰の回転

    腰の前に脚を動かす

    ベンホーガンは、ダウンスイングの順番は、 「腰→肩→腕→手→ヘッド」という順番になると言った。 しかし、ここは脚も加えて「脚→腰→肩→腕→手→ヘッド」というべきだろう。

    ベンホーガンのダウンスイングの写真を見ると、 腰が動く前に脚の左へのシフト動作が認められるという。

    まあ、ベンホーガンが意識しているかどうかは別にして、 腰を左回転に動かそうと思えば、 まず脚が左へのシフトするのは自然なことだろう。

    下半身は左に上半身は右に

    脚が左へシフトすれば、腰も左にシフトする。 つまり、ダウンスイングの切り返しでは、 下半身は左にシフトする。 ダウンスイングの切り返しというより、バックスイングの最期で、 下半身を左にシフトさせると言うのが正しいのだろう。

    バックスイングの最初に右手の掌の甲側にコックして、 クラブシャフトと腕との間に角度(遅れ)を付けるように、 ダウンスイングの最初では、下半身と上半身との間に角度(遅れ) というか捻れを付ける訳だ。

    コンパクトなスイングの実現

    まさに、下半身は左に上半身は右にという感じになるのだ。 下半身は前に上半身は後ろに言ってもよい。 バックスイングの最期で下半身を左にシフトさせると、 腕はそれ以上後ろに振れなくなるので、 肩が十分回転している限り、コンパクトなスイングが実現できる。

    このようなコンパクトなスイングにおける腕の振りは、 ショットの安定性と正確性を生み、コントロールされた パワーの溢れるスイングをすることができる。

コッキングによる腕とゴルフクラブの連鎖

    ダウンコッキング

    バックスイングの切り返しで、左手の親指方向のコッキングは最大になる。 ダウンスイングの初期では、手は動かさない訳だから、 クラブシャフトが右腰の位置(クラブシャフトが水平になる)に来るまで、 このコックは保たれる。 これをダウンコッキングと言う。

    ダウンコッキングは、ヘッドを上から下に振り下ろす金槌のてこのような作用をするから、 以降のインパクトでの爆発的なパワーを生む。

    右手の掌の甲方向へのコッキングの効果

    インパクトでは、左手の親指方向のコッキング(ダウンコッキング)だけでなく、 バックスイングの最初に行なった右手の掌の甲方向へのコッキングの効果が相俟って、 ボールを強打できるのである。

    左手の親指方向のコッキングは、上下方向のコッキングであり、 右手の掌の甲方向へのコッキングは、水平方向のコッキングである。 どちらも重要な手首の動きである。

    「手首を使っちゃいけない」という言葉を鵜呑みにして、 これらのコッキングを使わないと、我々アマチュアは何時まで 立っても弱々しいスライス系のボールしか打てないのじゃ。

    コッキングによる腕とゴルフクラブの連鎖

    以上の説明で分かるように、コッキングは、 先行する腕と後行するゴルフクラブとの連鎖において、 クラブヘッドが常に遅れるようにする効果を持つ。

    つまり、コッキングを使わないと腕とゴルフクラブの連鎖ができないのだ。 腕とゴルフクラブが一緒に動くいわゆる「回転ドアスイング」は、 弱々しいスイングとして知られている。

以上


富士山上空


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